PDFは、2008年に国際標準化機構によってISO 32000-1 として標準化されました(参考wikipediaより)。それによって、多くの書類がPDFで管理されることになり、私たちの目に触れる機会も多くなりました。
PDFは、パソコンの機種や環境といったものに左右されずに、イメージを伝えるのには適しているのですが、編集などの作業となるとイマイチ使いづらいところが欠点です。
その為、PDFファイルをエクセルファイルに変換して作業したいというのが一般的ではないでしょうか。
それでは、今回、無料でPDFをエクセルに変換させる方法を見ていきましょう。
方法は3つあります。
①手作業で行う方法
②フリーソフトを利用する方法
③ネットサービスを利用する方法
出典:publicdomainpictures.net
まず、手作業で行う方法として、エクセルで作成後、PDFへ変換されたPDFファイルを、また元のエクセルへ戻す方法をみていきましょう。
①エクセルへ変換したいPDFファイルを開きます。
②ファイルをクリックします。
③その他の形式で保存 または名前を付けて保存を選択します。
④スプレッドシートを選択します。
⑤Microsoft Excel ブックを選択します。
⑥名前を付けて保存のダイアログボックスが表示されます。
⑦保存場所を指示します。
⑧ファイル名を指示します。
⑨ファイルの種類は、Excel ブックになっているか確認します。
⑩保存をクリックします。
これで、エクセル変換されます。
では、元のエクセルが手元にある場合は比べてみてください。
数式は、消えていると思いますがデーターや書式は保存されているはずです。
次に、同じ手作業でも、一部の情報のみを書式を維持したまま再度利用する方法をみていきましょう。
①利用したい情報の入ったPDFファイルをひらきます。
②抜き出したい部分を選択ツールをドラックして選びます。
③選んだ状態で右クリックして「書式設定を維持してコピー」を選びます。
④書式情報を含んだデーターがクリップボードにコピーされます。
⑤エクセルを開きます。
⑥CtrlキーとVキーを同時に押して、データーを貼付けます。
確認してみてください、書式はそのままの状態で貼付けされているはずです。
もし、その他の形式ファイルとして保存したい場合は、③で「選択範囲を書き出し」を選んでください。
同じ手作業でも、ワードパットを利用した方法をご紹介します。
①PDFの利用したい情報(表など)をワードパットにコピー&ペーストします。
②ワードパットからエクセルへ、コピー&ペースとします。
※PDF上でコピーする場合は、Altキーを押しつつ選べば、列単位でコピーが出来ます。
コピーする時、「書式設定を維持してコピー」が可能なら、この方法を選んでください。なぜなら、あとの作業が楽だからです。ただ、この作業は、PDFのセキュリティのうちの「抽出禁止」の設定がされている場合は出来ません。
それでは、フリーソフトを利用して変換する方法をみていきましょう。
まず、PDFファイルがどのタイプかを確認します。
①テキスト情報を含んでいるタイプ
②イメージ情報のみのタイプ
①の場合、文字が書かれている箇所をクリックすると文字のみが選ぶ事ができます。②の場合は、文字の箇所だけを選ぼうしようとしても選べません。
もし、②のタイプなら、フリーソフトを使ってのエクセル変換は難しいでしょう。ただ、OCRという文字認識機能を搭載したソフトを利用すれば可能かも知れません。
※「Renee PDF Aide」という、OCR機能を搭載したソフトが有料だったのが無料化された様です。ただ、機能的にどこまで可能かは分かりかねますので、関心のある方は試されてみてはいかがでしょうか。
今日、フリーソフトは、色々なタイプが出回っています。中には、そのソフトをダウンロードするのみ無料と行ったものや、変換作業は無料で出来るけど、透かしの文字が入る様になっていたりするものもある様です。こうした点に注意して、自分にあったフリーソフトを探してみてください。
最後に、ネットサービスを利用した方法をご紹介します。
「PDF to Excel converter 」といったサービスがあります。このサービスはエクセルのみでなく、ワードとパワーポイントにも適用しております。PDFからエクセルなどの各種ファイル変換のみだけでなく、その逆の作業も可能です。ただ、時間あたりに対して、実行回数に制限がありますのでご注意ください。
少し、手間のかかる作業もありますが、あなたに合った方法を見つけ出してみてください。
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